犀川&萌絵(S&M)シリーズ | 書名 |
「すべてがFになる」(THE PERFECT INSIDER) 「先生・・・・・・、現実って何でしょう?」 萌絵は小さな顔を少し傾けて言った。 「現実とは何か、 と考える瞬間にだけ、 人間の思考に現れる幻想だ」 犀川はすぐに答えた。 「普段はそんなものは存在しない」 |
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「冷たい密室と博士たち」(DOCTORS IN ISOLATED ROOM) 面白ければ良いんだ。 面白ければ、 無駄遣いではない。 子供の砂遊びと同じだよ。 面白くなかったら、 誰が研究なんて するもんか。 |
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「笑わない数学者」(MATHEMATICAL GOODBYE) 起源は忘却され、 伝統の手法だけが、 取り残される。 たとえ、 神のトリックであっても |
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「詩的私的ジャック」(JACK THE POETICAL PRIVATE) それに、 人間大の物質に関する密室、 細菌大の物質に関する密室、 気体に対する密室、 電磁波に対する密室、 なども定義する必要があります。 外部からいかなる影響も 受けない部屋を作ることは たぶん不可能です。 |
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「封印再度」(WHO INSIDE) | |
「幻惑の死と使途」(ILLUSION ACTS LIKE MAGIC) 記号を覚え、 数式を組み立てることによって、 僕らは大好きだった 不思議を排除する。 何故だろう? |
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「夏のレプリカ」(REPLACEABLE SUMMER) たとえば、 「子供に夢を与える」 といいながら、 本当に夢を見る者を 徹底的に排斥しようとする社会。 集団はいったい 何を恐れているのだろう。 |
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「今はもうない」(SWITCH BACK) 人間が世界を支配している? 誰がそんなことを言ったのだろう? もちろん、人間以外に言わない。 |
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「数奇にして模型」(NUMERICAL MODELS) 自分は、 どこまでで一つだろう? 生きていれば一つなのか? 生きているうちは、 どうにか一つなのか? |
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「有限と微小のパン」(THE PERFECT OUTSIDER) 善と悪、正と偽、明と暗。 人は普通、 これらの両極の概念の狭間にあって、 自分の位置を探そうとします。 自分の居場所は一つだと信じ、 中庸を求め、妥協する。 だけど、彼ら天才はそれをしない。 両極に同時に存在することが可能だからです。 |
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紅子(V)シリーズ | 書名 |
「黒猫の三角」(Delta in the Darkness) 「遊びで殺すのが一番健全だぞ」 「仕事で殺すとか、 勉強のために殺すとか、 病気を治すためだとか、 腹が減っていたからとか、 そういう理由よりは、 ずっと普通だ」 |
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「人形式モナリザ」(Shapes of Things Human) 換言すると 「役に立たない」人工物は、 それが物体であれ情報であれ、 目的物であれ手法であれ、 ほぼすべて 悪魔と神に関わっているからだ。 |
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「月は幽咽のデバイス」(The Sound Walks When the Moon Talks) 本当は、 動物の中で人間が 一番恐ろしいのだ。 間違いないだろう。 人間さえいなかったら、 恐いものはない。 |
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「夢・出逢い・魔性」(You May Die in My Show) 私のショーを観にこられますか? 貴方、私に殺されるかもしれないわよ。 それでも、来る? |
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「魔剣天翔」(Cockpit on Knife Edge) 美しいからこそ、 飛ぶのだ。 あるいは、 美しいから命を預けられる。 |
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「恋恋蓮歩の演習」(A Sea of Deceits) 人はどんなときでも、 逆戻りはできないのだから、 永遠に真の答など得られない。 |
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「六人の超音波科学者」(Six Supersonic Scientists) 六人より三人を選んだときは、 すべて等しいか、 すべて等しくないか、 いずれかで分け与えよ。 |
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「捩れ屋敷の利鈍」(The Riddle in Torsional Nest) この密室が解けるかな。 この謎を看破したものに、 エンジェル・マヌーバを譲ろう。 |
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「朽ちる散る落ちる」(Rot off and Drop away) 「混沌とした話をしているね。 もっと抽象的にいいなさい」 「ようするに、 つながっているのに、 つながらない」 |
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「赤緑黒白」(Red Green Black and White) 自分は、ここにいるのだろうか? 否、自分はここにはいない。 彼女は、自分の影を見ているのだ。 光が当たれば消えてしまう影を。 |
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短編集 | 書名 |
「まどろみ消去」(MISSING UNDER THE MISTLETOE) | |
「地球儀のスライス」(A SLICE OF TERRESTRIAL GLOBE) | |
「今夜はパラシュート博物館へ」(THE LAST DIVE TO PARACHUTE MUSEUM) | |
「虚空の逆マトリクス」(INVERSE OF VOID MATRIX) | |
その他の作品 | 書名 |
「女王の百年密室」(GOD SAVE THE QUEEN) | |
「スカイ・クロラ」 僕はまだ子供で、 ときどき、 右手が人を殺す。 その代わり、 誰かの右手が、 僕を殺してくれるだろう。 |
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「墜ちていく僕たち」(Falling Ropewalkers) | |
「工学部・水柿助教授の日常」 | |
「奥様はネットワーカ」(Wife at Network) |