☆森博嗣のススメ★
たくぽんが大ファンの助教授兼作家さんです。
去年の学際の時に講演に来てくれました。
ユニークで知的で素敵な方でした。
シリーズ物ですので、
読むときは最初の「すべてがFになる」から読みましょう。
犀川&萌絵(S&M)シリーズ 書名
すべてがFになる」(THE PERFECT INSIDER)

「先生・・・・・・、現実って何でしょう?」
萌絵は小さな顔を少し傾けて言った。
「現実とは何か、
と考える瞬間にだけ、
人間の思考に現れる幻想だ」
犀川はすぐに答えた。
「普段はそんなものは存在しない」
冷たい密室と博士たち」(DOCTORS IN ISOLATED ROOM)

面白ければ良いんだ。
面白ければ、
無駄遣いではない。
子供の砂遊びと同じだよ。
面白くなかったら、
誰が研究なんて
するもんか。
笑わない数学者」(MATHEMATICAL GOODBYE)

起源は忘却され、
伝統の手法だけが、
取り残される。
たとえ、
神のトリックであっても
詩的私的ジャック」(JACK THE POETICAL PRIVATE)

それに、
人間大の物質に関する密室、
細菌大の物質に関する密室、
気体に対する密室、
電磁波に対する密室、
なども定義する必要があります。
外部からいかなる影響も
受けない部屋を作ることは
たぶん不可能です。
封印再度」(WHO INSIDE)
幻惑の死と使途」(ILLUSION ACTS LIKE MAGIC)

記号を覚え、
数式を組み立てることによって、
僕らは大好きだった
不思議を排除する。
何故だろう?
夏のレプリカ」(REPLACEABLE SUMMER)

たとえば、
「子供に夢を与える」
といいながら、
本当に夢を見る者を
徹底的に排斥しようとする社会。
集団はいったい
何を恐れているのだろう。
今はもうない」(SWITCH BACK)

人間が世界を支配している?
誰がそんなことを言ったのだろう?
もちろん、人間以外に言わない。
数奇にして模型」(NUMERICAL MODELS)

自分は、
どこまでで一つだろう?
生きていれば一つなのか?
生きているうちは、
どうにか一つなのか?
有限と微小のパン」(THE PERFECT OUTSIDER)

善と悪、正と偽、明と暗。
人は普通、
これらの両極の概念の狭間にあって、
自分の位置を探そうとします。
自分の居場所は一つだと信じ、
中庸を求め、妥協する。
だけど、彼ら天才はそれをしない。
両極に同時に存在することが可能だからです。
紅子(V)シリーズ 書名
黒猫の三角」(Delta in the Darkness)

「遊びで殺すのが一番健全だぞ」
「仕事で殺すとか、
勉強のために殺すとか、
病気を治すためだとか、
腹が減っていたからとか、
そういう理由よりは、
ずっと普通だ」
人形式モナリザ」(Shapes of Things Human)

換言すると
「役に立たない」人工物は、
それが物体であれ情報であれ、
目的物であれ手法であれ、
ほぼすべて
悪魔と神に関わっているからだ。
月は幽咽のデバイス」(The Sound Walks When the Moon Talks)

本当は、
動物の中で人間が
一番恐ろしいのだ。
間違いないだろう。
人間さえいなかったら、
恐いものはない。
夢・出逢い・魔性」(You May Die in My Show)

私のショーを観にこられますか?
貴方、私に殺されるかもしれないわよ。
それでも、来る?
魔剣天翔」(Cockpit on Knife Edge)

美しいからこそ、
飛ぶのだ。
あるいは、
美しいから命を預けられる。
恋恋蓮歩の演習」(A Sea of Deceits)

人はどんなときでも、
逆戻りはできないのだから、
永遠に真の答など得られない。
六人の超音波科学者」(Six Supersonic Scientists)

六人より三人を選んだときは、
すべて等しいか、
すべて等しくないか、
いずれかで分け与えよ。
捩れ屋敷の利鈍」(The Riddle in Torsional Nest)

この密室が解けるかな。
この謎を看破したものに、
エンジェル・マヌーバを譲ろう。
朽ちる散る落ちる」(Rot off and Drop away)

「混沌とした話をしているね。
もっと抽象的にいいなさい」
「ようするに、
つながっているのに、
つながらない」
赤緑黒白」(Red Green Black and White)

自分は、ここにいるのだろうか?
否、自分はここにはいない。
彼女は、自分の影を見ているのだ。
光が当たれば消えてしまう影を。
短編集 書名
まどろみ消去」(MISSING UNDER THE MISTLETOE)
地球儀のスライス」(A SLICE OF TERRESTRIAL GLOBE)
今夜はパラシュート博物館へ」(THE LAST DIVE TO PARACHUTE MUSEUM)
虚空の逆マトリクス」(INVERSE OF VOID MATRIX)
その他の作品 書名
女王の百年密室」(GOD SAVE THE QUEEN)
スカイ・クロラ

僕はまだ子供で、
ときどき、
右手が人を殺す。
その代わり、
誰かの右手が、
僕を殺してくれるだろう。
墜ちていく僕たち」(Falling Ropewalkers)
工学部・水柿助教授の日常
奥様はネットワーカ」(Wife at Network)
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